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ブラックリスト管理
不正利用者の情報を登録し、検証時に照合します。
概要
ブラックリストに登録された情報は、検証セッションでアップロードされた情報と照合されます。一致した場合、設定に応じてセッションが拒否または手動レビューに回されます。
照合条件
ブラックリストでは、以下の条件を組み合わせて登録できます:
| フィールド | 説明 |
|---|---|
| 姓 | ユーザーの姓 |
| 名 | ユーザーの名 |
| 生年月日 | ユーザーの生年月日 |
| 住所 | ユーザーの住所 |
| 顔画像 | 顔照合用の画像(FaceId) |
マッチモード
複数の条件を登録した場合、マッチモードで照合方法を指定します:
| モード | 説明 | 用途 |
|---|---|---|
| AND(全条件一致) | すべての条件が一致した場合にマッチ | 同姓同名の誤検知を防ぎたい場合 |
| OR(いずれか一致) | いずれかの条件が一致した場合にマッチ | 複数の情報で不正を検出したい場合 |
ANDモードの例
姓「山田」、名「太郎」、生年月日「1990-01-01」をANDモードで登録した場合:
- ✅ 姓「山田」+ 名「太郎」+ 生年月日「1990-01-01」→ マッチ
- ❌ 姓「山田」+ 名「太郎」+ 生年月日「1985-05-15」→ マッチしない
- ❌ 姓「山田」+ 名「次郎」+ 生年月日「1990-01-01」→ マッチしない
ORモードの例
姓「山田」、顔画像をORモードで登録した場合:
- ✅ 姓「山田」+ 顔不一致 → マッチ(姓が一致)
- ✅ 姓「田中」+ 顔一致 → マッチ(顔が一致)
- ❌ 姓「田中」+ 顔不一致 → マッチしない
推奨設定
- 顔画像のみ:高精度な照合が可能
- 顔画像 + 姓名(AND):同一人物の確実な検出
- 複数情報(OR):疑わしいユーザーの広範な検出
一覧画面
サイドバーの「ブラックリスト」からアクセスします。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ID | ブラックリストエントリーID |
| ラベル | 識別用のラベル |
| 条件 | 登録されている照合条件 |
| マッチモード | AND または OR |
| ステータス | 有効/無効 |
エントリー作成
- 「新規作成」をクリック
- 以下の情報を入力:
- ラベル(任意)- 識別用のラベル
- 備考(任意)- 登録理由の説明
- 条件 - 照合する条件(フィールドと値のペア)
- マッチモード - AND または OR
- アクション(任意)- マッチ時の動作
- 「作成」をクリック
エントリー詳細
エントリーをクリックすると、詳細情報と登録されている条件を確認できます。
条件の編集
- エントリー詳細ページを開く
- 「編集」をクリック
- 条件を追加・変更・削除
- 「保存」をクリック
エントリーの無効化
一時的にブラックリストを無効化したい場合:
- エントリー詳細ページを開く
- 「有効」スイッチをオフに切り替え
- 「保存」をクリック
無効化されたエントリーは照合対象から除外されますが、データは保持されます。
照合しきい値
顔照合のしきい値はテナント設定で調整できます。しきい値が高いほど、より厳密に一致を判定します。
ベストプラクティス
ラベルと備考の記載
将来の参照のため、わかりやすいラベルと具体的な備考を記載してください:
- ラベル例:「不正ユーザーA」「重複アカウント疑い」
- 備考例:
- 「不正書類の使用(2024年1月の事案)」
- 「複数アカウントでの不正利用」
- 「他人の書類を使用した疑い」
顔画像の品質
顔画像を条件に使用する場合、高精度な照合のため以下の条件を満たす画像を登録してください:
- 顔が明瞭に写っている
- 正面を向いている
- 十分な解像度がある
- 照明が適切
有効期限の活用
一時的なブロックには有効期限を設定してください:
- 調査中の一時ブロック
- 期間限定のアクセス制限
定期的なレビュー
ブラックリストは定期的にレビューし、不要なエントリーを削除してください:
- 誤登録の確認
- 期限切れのエントリーの削除
- 重複エントリーの整理